当然のことながら、私たちの命はあらゆる生命の犠牲の上に成り立っています。このフルーツトレイは、私たちの生活にその身を捧げる果物をささやかに讃える舞台として作られました。造形のモチーフは非常に原始的かつ神聖な儀式のイメージです。まだ神の存在が聖典や教義によって明らかにされていない時代、我々の祖先が信仰の対象を囲んでいます。ときに静かに身を寄せ合い、ときに愉快に舞い踊りながら、喜び、恐れ、敬意を払い、祈りを捧げています。自然と人間が真に共存した先史時代の人々の純粋な魂。それは決して失われることなく、私たちのDNAに深く刻まれ、意識の底に隠されているものです。テーブルに置かれた神聖な儀式の会場は、果物たちがその短い生涯を謳歌する終の住処に相応しい場所です。