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オブジェ
プロダクト、建築、彫刻...様々な表現を想定してオブジェクトの試作を繰り返す中で、最適な形にたどり着くまでにいくつもの魅力的な形に出会います。あるコンセプトを軸に形の秘密を探る時、当然のことながら、コンセプトを的確に捉えないものは切り捨てながらゴールを目指します。しかし、思いがけず生まれた形に恋をしたり、手放すのが惜しくなる時がしばしばあります。このような形をオブジェのように棚に並べ、ぼんやりと眺めるのはこの上なく幸福な時間です。デザインをとても楽しいものにしていることの一つは、実用の可能性や小難しいコンセプトに囚われずに、ただ形と戯れるこのような機会です。研磨を待つ原石は曖昧で不確かですが、しかしあらゆる方向に進む大きな可能性を秘めています。
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