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マナーラ / ペンダントライト / Ø75 × 235
私は円筒型のペンダントライトがとても好きです。宙に浮く一本の円柱は、それ自体が十分に美しいオブジェクトですが、私はあえてこの普遍的な形の刷新に挑戦しました。すでにシンプルで美しいオブジェクトに手を加える作業はとても困難です。一歩間違えれば、単なる焼き直しに留まるか、不必要なアレンジにより元来の魅力を損なう恐れがあります。最小限の工夫によりフォルムとコンセプトに新たな価値を吹き込み、確かな洗練を達成しなければなりません。
生活の道具は、暮らしの中でそれを眺める視点がいくつも存在します。同じ形状を装飾に用いて独自のリズムを作り、眺める角度によりまったく異なる表情を見せるアイデアがひらめきました。絶え間なく動き続ける視線と動かぬオブジェクトの関係に新たな解釈を加える事ができたと思います。
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